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アンバサダー就任を記念して、対談インタビューが実現。
愛する音楽やクルマについて。目指す志。
両者のリアルな想いをお届けします。

Member

Official Ambassador

横山 剣

[クレイジーケンバンド]

CEO

山田 博文

[ヤマダインフラテクノス株式会社]

EMD

山田 翔平

[ヤマダインフラテクノス株式会社]

01.

ケンさんはこれまでにたくさんの車と出会い、車に対して強い思い入れがあると思うのですが、「一番の魅力」とはどういった所でしょうか?

今もずっと惹かれ続ける機能美・造形美。

横山

6歳の時に『グランプリ』っていうカーレースの映画を見たのが最初なんですけど、その時にレーシングカーの機能美や造形美に強く惹かれてましたね。
それから、座ったままどこにでも移動できるっていうところ。
あと、運転していると曲がどんどん湧いてくるっていうのが、メロディメーカー的に非常に助かってます。
あと、終電を気にしなくていいっていう利便性ですね。

山田社長も大変車がお好きだと伺っていたんですが、山田社長の車への思いなどお聞かせください。

憧れの象徴。

山田博

正直今の社長という立場をやる前はやんちゃな若造だったので、ケンさんがいたクールスとか、その前だとキャロルとかに憧れてね。最初はバイクに興味を持って、バイクの次は車だ!っていう時に、ハコスカに乗る先輩達の姿がかっこよくてね。
時にはオーバーフェンダーみたいな車でビューッと音を鳴らしながら町を走ったり(笑)。そういう時代だったので、「頑張って仕事して、いずれ自分もかっこいい先輩達のようにもっといい車に乗ってやろう!」っていう想いがありましたね。
何がいいって、車の音がたまらなく好きです。あのエンジン音と、マフラーから出る排気音だったり、車の奏でる音。
先輩の車では大体キャロルがかかってて、 それからキャロルにハマって、今でも車で流れる音楽は、矢沢永吉の1本です。

山田翔

僕は、社長である父の車に乗った思い出がすごく強いです。
僕が小さい時の会社は今よりもうんと小さな塗装職人の会社で、父も毎日忙しそうでほとんど家にいることもなかったんです。でも、1年に何回か帰ってきて「釣り行くぞ。」って言われて、すごくワクワクした事を今でもよく覚えています。父の帰りをずっと待ってたので。今の自分も同じように仕事ばかりして自分の子供を待たせてしまってるんですが、我が子も同じように父の帰りを待っててくれてます。
父と車で出かけられることがとにかく嬉しかったです。車中でかかってる音楽。矢沢永吉さんもよく聞いたし、サザンオールスターズさんも聞かせてもらいました。今でもカラオケで歌いますね。
あとはやっぱり速さも魅力だと思います。僕自身も乗り物が好きで、バスボートみたいなもので速さを競ったり、レーサーの古賀琢磨さんやレーシングカーと出会ったり色々ありましたけど、起源を辿ってみるとやっぱり、 車=父との思い出っていうのが、僕の中では大きいですね。

02.

ヤマダインフラテクノスでは橋や道路の補強を行っているのですが、車が通る道路や橋で行われている工事についてユーザーとしてどう思われますか?

当たり前に使用できるインフラが整備されている有り難さ。

横山

僕らが日々、当たり前のように車で音楽を聞きながら気持ちよく走って橋を渡ったりしているわけですけど、 その陰にはそういったメンテナンスをしてくれている人たちの支えなどがあるんですよね。ついついそのことを忘れてしまうのですが、改めてこういう話になるとほんとありがたいと思います。ただただ、感謝です。

ケンさんのご意見をいただいていかがでしょうか。

山田翔

ありがとうございます。皆さんも今日ここに来るまでに道路を利用して来たと思うんですね。
または新幹線を利用すると、時間ピッタリに着くと思います。それを作ってくださった先輩方は戦争に負けて。でも日本を復興させるぞって意気込んでやったらば、やっぱり人間の体と一緒で、血管である道路網が重要で、このインフラによって日本はすごく発展したと思うんですよ。
でも、この考えって僕は橋の業界にいるからこうやって語れるだけで、 みんな多分橋があることが当たり前だし、新幹線に遅れが出たら「なんで遅れてんだよ東海道新幹線」みたいな話になる。
皆が当たり前に感謝できるようになって、そのために教育して、勤労して、税金を納めて。色んなことに使っていってまたインフラが成長して、みんなの生活が充実していく。インフラという血管の重要性を、今回のプロジェクトを通してケンさんのお力を借りながら、1人でも多くの方に理解していただけたら最高かなと思っています。

山田翔

我々は橋を整備する側の観点で見てるんだけど、これは今の日本だけじゃないと思うんですね。
例えば今、高層ビルがいっぱい建っているし、皆が自由にいろんな建造物を作れる。
とはいえそれは土台があってこそ。築土構木(ちくどこうぼく)という言葉があって、土木の上に建築物が立つ。
僕は土木が世の中の原点なんじゃないかなと思ってて、道路にしても橋にしても、それは土木の一つかもしれないけど、元を辿れば土を掘り基礎を固めて人々の生活の基盤を支えている。我々はその業界に携わっている。
次世代の人たちにとって、土木というとなんとなく「汚い、キツい」っていうイメージだと思うんだけど、僕は土木の業界に足を踏み入れていて、この仕事は誇りに思ってやれる仕事だとつくづく思う。
今ケンさんが言ってくれたように、安心して走れる道があるのも、土木の業界のお陰だよねって思ってもらえることはとても嬉しい。土木という基礎があって初めて建築物が作られていく。この原点を我々ももう1度しっかりと見直していかなければいけない。ケンさんにはアメ車でいっぱい走ってもらって、更に多くの人に橋の良さや大切さを伝えてもらえたらいいなと。どんなに性能のいい車があろうとも道ありきです。これからの時代、空を飛ぶ自動車が出てくるかもしれないですけど、まだまだ車は地面を走っていますし、新幹線も線路を走ります。この先も人の安全と安心を守るために重要な土木を整備していくのが我々の仕事です。

03.

ケンさんの公共工事に対する印象、職人さんの印象などをお聞かせください。

日本の経済を支える大きな柱。

横山

物流は日本の経済を支える大きな柱ですよね。それが寸断しちゃったら、色んなことが止まっちゃう。
スムーズな流れをキープする為に公共工事はすごく大切で、公共工事に携わってる方々に我々はもっと感謝しなきゃいけない。運転が楽しくてつい見落としてしまいがちですけど、 そういった人々に支えられているんだなって今日改めて思いましたね。
自分も昔土木のアルバイトをした経験があったので、職人さん達の日々の努力も目の当たりにしてました。それが夜遅くだったり、皆が寝ている時間にやってらっしゃる事を当たり前と思ってはいけないですね。職人さんには感謝です。

山田社長、翔平専務の職人への想いなどお聞かせください。

職人さん皆が誇りを持ってもらえる環境にしたい。

山田翔

日本の工事看板って頭下げてるんですよ。「申し訳ございません。ご迷惑おかけしております」
僕はあれを変えたいんですよね。「みんなのために頑張ってやってるぜ!」って。胸張っていい仕事だと思うんですよ。
さっきキツい、辛いってことを言われたと思うんですけど、胸張って、皆で誇りを持ってやっていきたい。
「俺はどうせ職人だからさ…」みたいなネガティブな言い方じゃなくて、そういうイメージがまだまだ僕らの業界は強いと思うんですけど、それを変えていきたい。僕たち経営者が「お前ら胸張っていいんだぞ!かっこいい職人なんだぞ!」って言うことで、世の中から認められてる、世の中から必要とされてるんだなっていう実感を職人さん皆に持ってもらいたい。
今回ケンさんにお願いさせてもらったのも、ケンさんのライブを見に行くのに自動車や公共交通機関がなければ行けないんだよっていう、インフラの重要性をライブに来られた方にケンさんから少しでもいいので気づかせてもらえたらいいなと思って。
当たり前に感謝できるような日本になっていって、これから人口はどんどん減っていってしまうんですけど、みんなで支え合って、強い日本を先輩達から僕らの世代がちゃんと受け継いでいきたいと思ってます 。

横山

ライブをやる際に照明とか、音響とか、全部トラックで夜通し走っているんですよね。これがもし道路が整備されてなかったら間に合わないです。インフラを支えている方々、ドライバーの方にももちろん感謝です。
僕自身の仕事にも直接的に関わっている事なので、そのイメージ役というか、ちょっとでもお役に立てたら嬉しいです。

山田博

この業界ってやっぱりなかなか直接お客さんがユーザーの方たちじゃなくて公共っていう所なんで、 やっぱり資金を投資しにくい部分があるんですけど、弊社が先頭切ってムーブメントを起こして、 業界ももっと色々な所とリンクができるようにしていきたいなっていう思いで、この取り組みを推進しています。

04.

社員さんや技能者さんたちのかっこいいエピソード等があれば教えてください。

汗かくやつはかっこいい。

山田博

皆かっこいいんだよね。
真夏のくそ暑い中、滝のように汗流してやってくれてる人達。 僕らの仕事ってほんとに3Kだ4Kだとか、今じゃ5Kだとか言われて、悪い評判も多かったんだけど、汗をかいてる彼らの姿はもう本当にかっこいいとしか言いようがない。
服装だなんとかっていうよりも、額に汗して現場から帰ってきてくれる人たちの姿を見てきた時に、これが本当のかっこよさなんだなって思った。ケンさんもたくさんの汗をかいて、いろんな努力をして今がある。ほんとに人には言えないぐらいの血と汗と涙をたくさん流してきたと僕は思うんです。
僕も若造の頃、ペンキ屋の息子として現場でとにかく汗をかいてやってきて、汗の量の美しさっていうのかな。1個1個のエピソードは語りきれないぐらいあるんだけど、やっぱり僕は、彼らの流す汗。これはほんとにお金に変えられないようなもんだと思う。
今はだんだん働く環境も良くなってきて、働き方改革だとか、給料上げなきゃいけない、休みはたくさん取らなきゃいけないっていう時代だけども、僕らの若い頃って人の3倍働いて金稼げ!みたいな勢いでね。昼も夜も働くのが当たり前!それでもみんな文句一つ言わずに仕事して。あの汗を見るたびに、かっこいいって思う。あと、鳶職の人たちなんか、何十メートルも上で足場を組んでくれてて、息子は小さい頃そんな職人さんの後ろ姿を羨望の眼差しで見てましたね。彼らの立ち振る舞いもかっこいいし、振り向くと彼ら皆汗かいてて、 職人魂っていうのかな。僕はやっぱり、人としてのかっこよさを常々感じてます。
汗かくやつはかっこいいよなって。僕はそう思います。

山田翔

僕は家が職人稼業で、会社の2階に住んでました。3階は親父を慕った職人さんたちが住んでいたんです。
親父は食事に出かけて、夜中に帰ってくる。それをパーって職人さんたちが皆で迎えに行くわけです。ちょっと古いかもしれないですけど、僕はそこが本当にかっこいいと思います。
それから社長になったらきちんと立てる。曲がったことをしてない。その生き様を僕はすごいかっこいいなと思って見てましたね。それを真似したいと思ってましたし、そうなりたいって思っていました。そこで「志と覚悟」とか、そこの部分に人一倍うるさいこと言ったりするんですけど、社員さんにも曲がったことをしてほしくないので。
お客さんに対して誠心誠意、本気でやる。そこに命かけてやっていくような時代を見てきて、そういう所がかっこいいなって思っていました。でも、どの業界でも一緒だと思うんです。目の前の物事から絶対逃げ出さない。責任をちゃんと取る。皆そうだと思うんですけど、僕は小さい時から職人さんの中にそういう精神をすごく感じながら生活を一緒にさせてもらっていました。

05.

ご自身の経験を踏まえて、 志を持って没頭することで得られるものっていうのは何かありますか。

永遠にチャレンジャー。いつも挑戦していく自分を作る。

山田翔

僕は今の自分の志を持って10年で、スーツにもこの「志」、「豊かな日本のために橋を守り続ける」という刺繍を入れてあるのですが、やり続けなきゃいけないっていう責任、逃げれないっていう責任を決めたので、 それがやっぱり1番でかいです。
その志のゴールまではまだまだ遠いところですが、駆け出したばかりのまだまだ青い自分の中で、絶対に逃げられない責任。これは僕が得られたものなのかなと今は思っています。僕の世代に、いずれ先輩方から日本が世代交代されていくっていう時に、やっと発揮ができるんじゃないかなと思っています。しっかり頑張ります。

山田博

先ほどケンさんの発言の中にも出てましたけど、矢沢永吉さんの『成り上がり』という本が僕にとっての教科書だったんですね。
いずれ成り上がりたいって、若い頃からずっと思っていたんだけど、これは志じゃなかったんですよ。ただの思いだったんですね。そこに魂が入って初めて、志に変わる。
司馬遼太郎さんの『峠』って本が好きでよく読むんですけど、そこに書いてあるんです。「志は塩のように溶けやすい。」
思うことは簡単。俺はこうだ!って言いながら、自分の心が弱いと簡単に溶けてしまう。成り上がりという本を読んで、永ちゃんの人生をずっと真正面から見てきました。70過ぎてもまだやる、あのロック魂。とことん自分の志のためにという、魂の入り具合が我々とは違うんだっていうのに気づいたのは40歳ぐらいだった。 それまではただ「成り上がり」を読んで、俺もいつかこうなりたいという思いで、これは志もなければなんでもない。
仮に志を本当に持ったって自分が言ったところで、さっき言った塩のように溶けてしまう。だけど、これを溶かさない自分をどれだけ作り上げるか。「若い人たちに志ってなんなのか教えてあげてくださいよ」って聞かれることがあるんですけど、僕は魂を持って溶けない自分を持ってやっていかないと、 折角の志が絵に描いた餅で終わってしまうぞっていうことを伝えたい。
特に若い人達には、どでかい志をもってもらいたいですね。僕は自分の経験から、いつかこの橋梁の業界で絶対トップとってるんだっていう思いでやってきましたけども。結局、 人生の最大のライバルは自分の心だと僕は思ってるんでね。 「人生に不可能はない、不可能は誰が決めるんだ」っていう言葉も、最後は自分の心がこれぐらいでええやろうとか、俺ってこんなもんだよなとか、 そんなふうに自分の心が決めてしまってそれ以上を目指せないやつはそこで終わってしまう。僕はチャレンジャーであり、アドベンチャーでなきゃいけないって常に思ってるんです。いつも挑戦していく自分を作るその精神が正しい志なのではないかと思ってます。
ケンさんのライブを拝見してても、あーやっぱり魂が違うんやなっていつも思ってましたしね。永ちゃんがいて、キャロルがあって、クールスがあって、同世代の方々で元気にやってる人たちはきっと、『成り上がり』を読んで、その精神でやってきたんじゃないかと思います。

横山

お2人の志に感銘を受けている所なんですけど、この音楽の仕事は覚悟を持ってやらないといけないんだなというのは、続けることで分かってきました。
最初はやっぱり社長と同じように『成り上がり』を読んでそれがきっかけになって、やればできるんだ!って勢いを持って動き出して。やってもできないかもしれないけど、とにかくやるって決めたらもう後先考えずにやる。覚悟を決めてやらないと、誰にも響かない。男の本気という。それを表に出す出さないは、キャラクターの兼ね合いもあるんですが(笑)。
内面はそういう自分のポテンシャルをマックスまで引き出してやらないと次はないんだって気持ちで。それが結果に結びつくかどうかなんていうのはやってみないとわかんないけど、とにかくやる。僕も63歳になりましても、まだまだ 社長みたいにチャレンジャーという気持ち、ルーキーの気持ちを持ったまま、慢心せずやっていきたいと思っております。

06.

人生時には挫折する瞬間があると思うのですが、それを乗り越えるために心がけているモチベーションアップの秘訣などあれば教えてください。

家族、仲間を大切に想う気持ち。志を溶かさないように。

山田翔

つい最近、挫折というか大きな反省がありまして。
そこで思ったのは仲間を本当に仲間って皆が思うことの大切さ。
僕、皆と家族になりたいって思うんですけど、家族って思える仲間をどう作っていくか。経営者たるもの反省はしても、進むという責任がありますので、家族のために、仲間のために、しっかり前向いて進んで、反省する所は反省して挑戦していきたいなっていうのがモチベーションアップですね。どんなことも仲間がいるからできる。
あとは子供。僕の親父が孫が生まれてから180度人間が変わったように、 俺も孫を抱く時が来て、その時の日本に対して僕はどんな手伝いができるかな。そういったことを考えるのが1番のモチベーションアップかもしれないです。社員さんにもパパ育休を取る方がたくさんいますけど、「子供は可愛いよな。こいつが子供を産んだ時、孫だったらもっと可愛いんだから。その時の日本を良くできるように一緒に考えようぜ」と言いながら送り出しています。

山田博

僕のモチベーションアップっていうか、僕の勝手な考えかもしれないんですけど「今日まで俺ってよくやってきた」。
それを言った瞬間に、僕はその人の人生は終わりだと思ってる。足を止めたら終わりだから。
ケンさんがさっき「とにかくやること」って言ったんだけど、もしケンさんが「今日まで俺ってよくやってきた」って自分を褒めたところが、多分終点だと思うんです。もうそれから先足が動かない、 それが僕にとっては恐怖なんです。
息子からしてみたら、はよ引退しないかなーって思われてるかもしれないけども、自分自身がモチベーションアップさせていく為にも、 口うるさい親父はまだまだ動き続けます(笑)。
「今日まで俺よくやってきた」って自分を褒めることは、最後の最後でいいのかなって思う。どこまでいってもまだまだ僕はチャレンジャーとしてやっていかなきゃいけない。次なる目標を見つけよう。 そんなふうに思っているので。
常に次のチャンスのことを考えていて、いつもそういう頭の中のサイクルというか、今日ここまで成功したかもしれないけど、これを良しとしたら、僕はもうここで終わりかな。
次の世代の人たちも、もちろんまだまだ未来がたくさんあるわけで、もっともっと大きな夢を持ちながらも、さっき言った志をしっかり持って溶かさないように。「今日まで俺ってよくやってきた」って大抵の人が言うんだって。俺頑張ってきたみたいな。
でも褒めたら終わり。それ以降の勝負にはきっと勝つことができないんだろうなと思う。
ケンさんも、いつまでも頑張っていただきたい。僕も、今日ケンさんから燃料をいっぱい頂いたので、ますます燃え上がってますますやる気が出ましたね。
こういうお話聞いてて、このまま生涯現役で行こう!っていう燃料に引火して爆発するほどの気持ちになりました。

07.

土木業界を目指す未来の日本の担い手の若い子たちに向けてメッセージをお願いいたします。

一期一会。チャンスを逃さないように動き続ける。

横山

業界はちょっと違いますけれども、僕はキャロルが好きだったことから、クールスを知って、クールスメンバーの方々が、僕にチャンスを与えてくださいました。
17、18の時のことだったんですけど、最初スタッフから入って、実際にクールスのメンバーに抜擢していただいて、ボーカルになりました。メンバーになれるなんて夢のようなことでしたけど、そうやってチャンスを与えていただいて今があります。これからも若い方々に何らかのきっかけになるような存在でいたいなって思っております。
土木業界の方々もきっとそういう事があると思います。一期一会、出会いを大切にしていただけたらなと。あと、感謝とか恩を忘れないこと。ただ、ダーって突っ走らなきゃいけない時もあると思うんです。そんな時はどう思われても、突っ走って、後でごめんなさいって言うのもありだと思います。必要なタイミングではアクセル全開で行かないといけないってこと。そして人を恨むよりは、自分を見つめて。人のせいにする時って、大体自分のせいだったりするんです。それを人のせいにしないように。
お二方の言ってることと同じ気持ちで、チャレンジしていくっていう僕もそんな気持ちでございます。皆さんもそうであればいいと思います。

山田博

これからの若い人たちにはね、さっきも話した通り汗をたくさんかいてもらいたい。
特に土木の業界は汗なくして成り得ません。 本当に厳しい業界ですけど、汗をかいた分必ず返ってきますし、自分の成長に繋がります。今は何でも楽がいいとか、汗かくのなんて辛い、クーラーの中にいる方がいいなって思う人がいるかもしれないけど、まだまだ我々の業界は魅力があります。 これから国を支えていくためにも、たくさんの汗と、時には涙を流すこともあるかもしれない。でもそれは楽しさとして2倍、3倍にも4倍にもなって返ってきます。我々はこれから若い世代に引き継いでいく立場になるんだけれども、 時には年寄りがこんなこと言っとったみたいなことを思い出して頑張ってもらいたい。
我々の仕事は未来の子供たちに向けて、また何代も先の日本の若者に対して、希望のある未来を作ってあげる事です。いつまでも足を止めずに全力疾走できるぐらい頑張りたいと思います。

08.

ヤマダインフラテクノスでは様々な取り組みをされているのですが、今後の構想などありましたらお聞かせ願います。

まだ誰も知らない世界を僕達が今から作っていきたい。

山田翔

構想というか、早い段階で覚悟ができるようにしたいですね。
僕たちの上の世代は必ず引退する時が来るので。日本の総理だとか色んな方も順番で引退されていきます。それから僕らの時代が来るので、その時のために勉強して、力をつけて、覚悟を持ってやらないといけないので。それを皆に伝えていく一つの方法が『ウシワカプロジェクト』だと思ってます。
志っていうものをいかに早く見つけられるか、覚悟が遅かったら準備期間が少なくなってしまうし、早く気づけば準備期間を持てます。 これから未知なる領域に突入していく。人口減少であったり、こういった問題に対して危機感を持って対策をいち早く講じる。そして、日本の技術をもって世界にまた飛び出していける。全部ロボットでやれるわけじゃないですから、人っていうところでどう生き抜いていくかっていうのを、 親父たちも知らない、先輩たちも知らない世界を僕たちが今から作っていきたい。
未来を作るためにってよく言われますけど、僕達が作るんだから一緒に作っていきましょうって、そう思う仲間がいっぱい増えるといいなと思います。

09.

ケンさんはアンバサダーとして、何かこんなことをやってみたいというような抱負がありましたらお聞かせください。

横山

当たり前に我々が利用している道路や橋、その裏には皆さんが知らないこういったインフラ整備をする人々の支えがあるんだということを、僕の口から話すことで多くの方々に理解していただけたらいいなと思っています。
僕らの音楽業界も、道路の整備がなければコンサートもできないし、何もできないんだってことも改めて伝えられたらと思いますし、僕にできる限りのことでお力添えできたらと思っております。先ほどおっしゃられたように当たり前のことに感謝して。陰ながらさりげなく、黙って支えてる土木業界の方々は、めちゃくちゃかっこいいなと思うので応援していきたいです。