About
循環式ブラスト工法®とは
循環式ブラスト工法®︎は、耐摩耗性の高い金属系研削材を使用し、ブラストによって剥離させた塗膜くずと使用した研削材を共に回収し、両者を選別したうえで研削材を循環再利用するブラスト工法です。研削材を循環再利用することで、その量に相当する産業廃棄物の発生を抑制し、環境負荷の低減を図ることができます。ブラスト時に発生する粉じんも最小限に抑えられます。
産業廃棄物を大幅に削減 「循環再利用システム」
研削材は使い捨てのスラグ系の非金属系ではなく、破砕しない金属系のスチールグリットを使用します。回収された研削材は塗膜くずと共に真空回収装置によって回収され、選別装置で重量差によって塗膜くずと選別。その後ホッパータンクに戻り、再び噴射されるのです。この際、エアドライヤーにより湿度上昇による研削材の固結やサビを防いでいます。
これが研削材による産業廃棄物を最大限削減可能にした「循環再利用システム」です。
Award history
受賞一覧
- 中部科学技術センター 会長賞(2013)
- 国土技術開発賞 地域貢献技術賞(2014)
- 中部カーボンオフセット大賞 貢献賞(2015)
- グッドカンパニー大賞 特別賞(2016)
- 愛知環境賞 優秀賞(2017)
- 環境賞 環境大臣賞(2018)
- 土木学会 環境賞(2020)
- 日本建設機械施工大賞 優秀賞(2020)
- 令和3年度 リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰 内閣総理大臣賞受賞(2021)
- 脱炭素チャレンジカップ2023 奨励賞(2023)
- 建設技術審査証明取得技術(建審証 第2201号)
- 国土交通省NETIS登録 KT-230028-A
Feature
特徴
(01)
研削材を産業廃棄物にしない
塗装膜を剥がす研削材を砂から循環して再利用できる金属に変えることよって、産業廃棄物を剥がした塗膜くずのみにすることに成功。
その削減量は従来工法の1/40。
昨年度は約65,000tの産業廃棄物の削減に貢献しております。
(02)
粉じん発生量削減
循環式ブラスト工法®︎は、従来工法と違い耐摩耗性の高い「金属系研削材」を使用するため、研削材の破損による粉じんを最小限に抑制。
地球環境だけでなく作業員の健康も守ります。
良好な品質確保は良好な作業環境により実現します。
(03)
低コスト、作業効率の向上
1,000㎡の施工で塗膜くず約1t、研削材のゴミが約40t排出されていた従来工法から一転。塗膜くずと研削材の重さの違いを利用して分別する「循環再利用システム」により排出ゴミを塗膜くずのみにすることができました。
(04)
温室効果ガス 大幅カット
産業廃棄物が塗膜くずのみになるため、運搬や処理行為の際に排出される温室効果ガスも削減。
昨年度はす温室効果ガスを約13,800t、東京ドーム5.6個分の削減に成功いたしました。
Protect
有害粉じんの
外部漏洩を
完全シャットアウト
Trust
首都高速道路㈱,
滋賀県で標準工法として
施工要領に記載
Education
ガイドライン策定
による安全教育の徹底
技能講習制度の確立
Performance
現場での効果
Pioneer
abrasive circulation type blasting
研削材循環型ブラストのパイオニア
当社は、循環式ブラスト工法®のパイオニア的存在であります。
しかし、当工法の普及とともに、同様の効果を謳う品質や廃棄発生量に大きなばらつきがある類似工法がいくつかあるのが現状です。
建設技術審査証明取得技術の取得により、循環式ブラスト工法®に一つの「物差し」が出来た今、類似工法には充分にお気をつけください。
硬度の高い(脆い)研削材を使用していませんか?
硬度の高い研削材は寿命値が低くなり摩耗が早く、鋼材にも刺さりやすいため産業廃棄物の増加や塗装品質の低下が起こります。
選別装置とブラストタンクが一体化してますか?
選別装置とブラストタンクの一体化が出来ていないと有害粉塵が施工現場の周囲に飛散してしまう恐れがあります。
ブラスト専用養生シートを使用していますか?
ブラスト専用のシートで養生し施工することで有害粉塵が漏洩するのを防ぐことが可能です。
PCB含有とそれ以外の機材を区別して管理していますか?
PCB専用機材とPCB以外の鉛用機材とを明確に区別せず作業を行うと、PCB未含有現場も汚染する危険性があります。
金属系研削剤を効率よく回収できる吸引力を備えていますか?
吸引力が不十分だと、研削剤が効率よく回収できずブラスト作業の効率が落ちるため、工期の遅延・工費の増大に繋がります。