PCB Processing
PCB含有塗膜の処理
PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは
ポリ塩化ビフェニル(PCB)は無色透明な油状の物質です。
電気絶縁性、耐薬品性、耐熱性、科学的に安定等 優れている為、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体、等に使われてきました。ですが、慢性的な摂取により体内に蓄積し、発がん性、皮膚・内臓障害などを引き起こす為、1975年に製造が禁止されました。(1968年カネミ油症事件から使用禁止となりました)
PCBと塗料の関係
昭和47年以前の塩ゴム系塗料には塗料の安定性、耐久性、防食性を増すために微量PCBが高い確率で混入されていますが、昭和49年に「化学物質の審査及び製造に関する法律」の施行のより製造、輸入、使用の原則禁止になりました。(昭和49年以前に製造された塗料の原材料にPCBが含まれている可能性がありその塗料が昭和50年代前半に使用されることが稀にあります)トランスや高圧コンデンサと違い塗料に含まれるPCBは、非常に微量です。その為低濃度PCB汚染物として取り扱い、処理されます。
低濃度PCB廃棄物の処理期限 2027年3月31日
平成13年6月22日に公布された「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」の事で、同年7月15日から施行されました。法律ではPCB廃棄物を所有する事業者には、保管状況等を届出しなければならない他、期間内に適正に処分する事が義務付けられています。
Processing method
処理方法
低濃度PCB廃棄物の処理責任は、発注者にあります。発注者が法に従って適切に処理をしなければなりません。(PCB特措法)
低濃度PCB廃棄物の処理施設
ブラストによって鋼橋等の旧塗膜の除去・素地調整時に剥離させた塗膜くずと使用した研削材を回収+選別→循環再利用する工法、「循環式ブラスト工法®」を開発し、大幅に産業廃棄物、CO2の発生が抑制される為、環境への負荷が軽減されます。
ヤマダインフラテクノスは、「脱炭素社会」の実現に向け、やればやるほどゴミが出る砂を使用したブラスト作業を、ゴミが少ない鉄の玉を使用する「循環式ブラスト工法®」に切り替えていく取り組みを推進していきます。