About
循環式ショットピーニング工法とは
鋼橋の塗替え塗装時に1工程加えるだけで鋼材の疲労強度を向上させる技術「ショットピーニング」を可能とした画期的な工法。その基になっているのが環境負荷低減型のブラスト工法である循環式ブラスト工法®の 「循環再利用システム」。
新設橋梁における現場溶接部の疲労耐久性向上にも有効です。
Circulating blast method
循環式ブラスト工法®
Shot peening treatment
ショットピーニング処理
Award history
受賞一覧
- 土木学会中部支部 技術賞(2019)
- 文部科学大臣表彰 科学技術賞(2022)
- 国土交通省NETIS登録 CB-180024-A
- 国内特許 第6304901号/第6501718号
- JIS G 0951 (循環式ショットピーニング用ショット)
- 米国特許 US 11959148 B2
Feature
特徴
※「ショットピーニングによる溶接継手部の疲労強度向上効果」より抜粋
(土木学会 平成28年度全国大会論文発表 優秀講演者賞受賞)
無数の特殊鋼球(ピーニング材)を高速度で鋼材表面に打ち当て、表面近傍だけを塑性変形させることで、表面層に圧縮残留応力を与え、疲労き裂と応力腐食割れなどに対する抵抗力の向上を図る技術です。また表面の結晶が微細化され、き裂の進展を抑制します。
さらに表面硬化することでキズも入りにくくなります。自動車や航空機業界では疲労耐久性向上として一般的に用いられてきた実績のある技術です。
Improved durability
圧縮残留応力を付与
疲労耐久性が向上
Miniaturization
結晶の微細化
き裂の進展を抑える
Curing
表面硬化
新たなき裂が入りにくくなる
不可能を可能とした
「循環式ショットピーニング工法」
Flow
これからの塗替塗装 標準工程
足場・防護設備設置
足場周りに、研削材や粉じんの飛散防止のために防護設備を設置。
(ショットピーニングの際も使用)
素地調整程度1種
特定粉じん作業のため、作業に携わる人はエアライン装備にて施工を行う。
溶接部等点検
き裂の有無を確認。発生個所は補修を検討し未発生部においてショットピーニングを実施。
ピーニング処理
圧縮空気による噴射のため作業効率が良く狭隘部への施工も可能。熟練度も不要。
出来形管理
専用の出来形測定装置(カバレージチェッカー)による管理手法が確立しており安定的に品質保持が可能。
2次ブラスト
4時間以内に防食下地を塗布。
塗装
4時間以内に防食下地を塗布。
完成
下塗り、中塗り、上塗り。
既設鋼橋でのショットピーニング施工実績
2024年3月末現在